本を読むと眠くなるのはなぜ?原因は脳の「防御反応」だった
「読書しよう」と本を開いたのに、気づいたらまぶたが重い。
これ、けっこう多くの人が経験していると思う。
私も夜勤明けの日や疲れが溜まっているときは、どうしても読書中に眠くなる。でも「自分は怠け者だ」とは思わない。原因を知ったら、それが当たり前の反応だとわかったからだ。
読書中に眠くなるのは「怠けている」からではない
「本を読むと眠くなる」で検索すると、驚くほど多くの人がこの悩みを抱えている。Yahoo知恵袋にも「読書が好きで読みたいのに、10ページも読まないうちに猛烈な眠気に襲われる」という切実な声があった。
つまり、読書で眠くなるのは決して珍しいことではない。
私が眠くなるパターン
私の場合、読書中に眠くなりやすいのはだいたい決まっている。
夜勤明けの日。帰宅して少し仮眠を取ってから活動を始めるが、それでも体の疲れは抜けきらない。そういう日に本を開くと、どうしてもまぶたが重くなる。
あとは単純に疲れているとき。仕事で忙しかった日の夜とか、体を使った後とか。脳と体が「もう休ませてくれ」と言っている状態で読書しても、眠気には勝てない。
逆に、しっかり休んでいて体調が良いときは、そこまで眠くはならない。結局、眠くなるかどうかはコンディション次第なんだと思う。
読書で眠くなる5つの科学的な原因
読書中に眠くなるのには、ちゃんとした理由がある。
①脳が大量のエネルギーを消費して「疲労サイン」を出す
読書は見た目以上に脳に負荷がかかる。文字を認識して、意味を理解して、文脈を把握して、著者の主張を解釈する。脳はこれだけの処理を同時にやっている。
処理が限界に近づくと、脳は「もう休め」という疲労サインを出す。それが眠気だ。
つまり、読書中に眠くなるのは脳がちゃんと働いている証拠であって、怠けているわけではない。
②副交感神経が優位になってリラックスモードに入る
読書中は外部からの刺激が少ない。動画やSNSのように次々と新しい情報が飛び込んでくるわけでもなく、静かに文字を追うだけだ。
この状態が続くと、自律神経が交感神経(活動モード)から副交感神経(リラックスモード)に切り替わっていく。心拍数が下がり、体がリラックスして、眠くなる。
皮肉な話だが、読書に集中すればするほどリラックスモードに入りやすくなる。
③目の筋肉の疲労が全身の倦怠感につながる
読書中は小さな文字にピントを合わせ続けている。この作業は目の周りの筋肉(毛様体筋)に大きな負担をかける。
眼精疲労は頭痛や肩こりにもつながるし、全身のだるさを感じることもある。「読書すると体がだるくなる」という人は、目の疲れが原因かもしれない。
④姿勢や環境が眠気を誘う
読書する環境も、眠気に大きく影響する。
私は横になって本を読むのが苦手だ。手や首が痛くなってしまうから。だからデスクで読むことが多いのだが、それでも体が楽な姿勢に流れていくと眠くなることはある。
ベッドで横になるとなおさらだ。脳が「ここは寝る場所」と認識しているから、自動的に寝るモードに切り替わってしまう。横になって少し本を置いたら、もう寝てしまう。人間はどうしても楽な方に流れるものだ。
その点、Audibleは横になったまま聴けるから便利だ。ただし寝落ちするリスクはある。実際、私もベッドでAudibleを聴いていて気づいたら寝ていた、ということはある。
照明も関係する。暗い部屋だとメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌が促されて眠くなりやすい。私は暖色系のちょっと暗めの照明が好きで、人に「暗すぎない?」と言われるくらいの環境で過ごしている。ただ、目が疲れるほど暗い状態では本は読まない。
⑤興味のない内容だと脳が「退屈」と判断する
面白い映画を観ているときに眠くなることって、ほとんどない。それと同じで、本当に面白いと感じている本を読んでいるときは眠気が起きにくい。
逆に、義務感で読んでいる本や、内容が難しすぎて理解できない本だと、脳が「この情報は処理する価値がない」と判断して、眠気という形で読書を中断させようとする。
人に勧められた本がどうしても読み進められなかった経験がある人は、この原因に当てはまるかもしれない。
眠くなること自体は「脳の防御反応」
5つの原因に共通しているのは、眠気は脳が自分を守るために出しているサインだということだ。
脳が疲れすぎないように。体がリラックスしすぎないように。目が壊れないように。退屈な情報で脳のリソースを浪費しないように。
眠気は脳の「防御反応」だ。
だから、読書中に眠くなる自分を責める必要はない。
ちなみに私は、読書で眠くなることについて「病気かも」と思ったことは一度もない。夜勤明けで疲れているときや、体のコンディションが悪いときに眠くなるのは当たり前だと思っているからだ。
【まとめ】眠くなるのは脳が正常に動いている証拠
本を読むと眠くなるのは、意志が弱いからではない。
- 脳のエネルギー消費による疲労サイン
- 副交感神経への切り替わり
- 眼筋の疲労による全身の倦怠感
- 姿勢や環境(横になる、暗い部屋)
- 興味の度合い(退屈だと眠くなる)
これら5つが複合的に作用している。
原因がわかれば対策が打てる。次の記事では、読書で眠くならないための具体的な対策を紹介する。


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