「買った本は最後まで読まなきゃ」の呪縛が読書を苦痛にしている話

「買った本は最後まで読まなきゃ」の呪縛が読書を苦痛にしている話

「本は最初のページから最後のページまで、ちゃんと全部読むもの」

昔の私にはこの思い込みがあった。

今はだいぶ変わったが、以前は一字一句全部読まないといけないという感覚があった。これが読書のハードルを上げていたんだと、今になって思う。


目次

「全部読まなきゃ」は誰が決めたルール?

学校教育で植え付けられた「通読信仰」の呪縛

なぜ「本は全部読むべき」と思ってしまうのか。その原因は学校教育にあると思う。

国語の授業では教科書の文章を最初から最後まで読む。読書感想文では「最後まで読んで感想を書きましょう」と言われる。テストでは「結末はどうなったか」を問われる。

つまり、学校教育で「最初から最後まで通して読むのが正しい読書」と無意識に刷り込まれている。

もちろん学校教育としてはそれで正しい。でも大人の読書にまでそのルールを適用する必要はない。大人の読書は自由だ。途中でやめてもいいし、気になるところだけ読んでもいい。

「もったいない」精神が読書をストレスに変えている

「1,500円出して買ったのに途中でやめるのはもったいない」

この「もったいない」が、読書を義務に変えてしまう。本来楽しむためのものが、「もったいないから最後まで読まなきゃ」と思った瞬間に苦痛になる。


昔の私:完璧主義で読書が進まなかった

飛ばし読みを試しても「見逃しそうで不安」だった

「全部読まなくていい、気になるところだけ読めばいい」——こういうアドバイスは知っていた。

でも実際にやってみると、飛ばした部分に大事なことが書いてあるんじゃないかという不安がぐるぐる回って集中できなかった。結局、最初のページに戻って「やっぱり最初から読もう」となる。

通読しようとすると途中で力尽きる

かといって最初から丁寧に読み進めると、途中で集中力が切れる。ページが進まなくなる。そしてある日本を開くのが面倒になって、デスクの横の積読の山に加わる。

当時は「また途中で止まってしまった」と思うことはあったが、ちなみに「自分はダメだ」とまでは落ち込んでいない。「まあ仕方ないか」くらいの感覚だった。


今の私:「1つでも学べれば成功」に変わった

100%読んでも数週間後に覚えているのは数%

1冊の本を隅々まで読んだとしても、数週間後に覚えている内容はせいぜい数%だと言われている。

全部読んでも数%しか残らないなら、気になるところだけ読んで数%残ったのと結果はほぼ同じだ。

この事実を知ったことが、完璧主義を崩すきっかけになった。

マインドが変わるだけで読書が楽になった

「その本から1つでも学べることがあれば成功」——このマインドに変えてから、本を手に取るハードルがかなり下がった。

以前は「この本を最後まで読み切れるだろうか」という不安があったが、今は「何か1つでも発見があればラッキー」と思って手に取れる。

実際、なるべく最後まで読みたいとは思っている。途中で放り投げて諦めた本はあまりない。ただ、「ここは飛ばしていいかな」と感じる場面は軽く流せるようになってきた。

重要か重要じゃないか、なんとなく判断できるようになったのは、読書経験を積んだからかもしれない。昔は全部が重要に見えて飛ばせなかったが、今は「まあこの辺はさらっとでいいか」と思えるようになった。

途中で閉じるのは「挫折」ではなく「選択」

「この本は自分に合わないな」と思ったら、閉じてOKだ。

それは挫折ではなく選択だ。「自分に合わない本だと判断できた」のは立派な読書の成果。

世の中には数えきれないほどの本がある。自分に合う本を見つけるためには「合わない本を閉じる」という判断が必要だ。途中で閉じることに罪悪感を感じる必要はまったくない。


読み切れなかったときの気持ち

正直に言うと、読み切れなかったときの気持ちは「まあ仕方ないか」だ。

罪悪感はない。もったいないとはちょっと思うけど、引きずるほどではない。

これは人それぞれだと思う。読み切れなかったことで強く自分を責めてしまう人もいるだろう。でも、本は逃げない。読みたくなったらまた手に取ればいいだけだ。


【まとめ】途中で閉じてもいい。あなたの読書に正解はない

「本は最後まで読むべき」——この呪縛を手放すだけで、読書はもっと自由になる。

  • 全部読まなくていい
  • 途中で閉じてもいい
  • 1つでも学べたら成功
  • 合わない本を閉じるのは「選択」であって「挫折」ではない

私は昔「一字一句全部読まないといけない」と思っていたが、今はなくなった。この変化だけで、読書がかなり楽になった。

もっと気楽に本と付き合っていい。読書は修行じゃないんだから。

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