読書の集中力が続かない人へ|10分の積み重ねで読書量が変わった話
「読書を始めても、10分で集中力が途切れる…」
これ、私がずっと抱えていた悩み。みんなどうやって何時間も本を読んでいるのか、本当に分からなかった。
先に言っておくと、私は今でも2時間ぶっ通しで集中して読書なんてできない。
でも、1日のトータルの読書量は確実に増えた。 やったことは、めちゃくちゃシンプルなことだけ。
この記事では、集中力が続かなくて困っていた私が試して失敗したことと、最終的にたどり着いた方法を正直に書いていく。
読書の集中力が続かない人の「あるある」
まず安心してほしい。集中力が続かないのは私だけじゃなかった。
スマホが近くにあると、もう終わり
読書の集中力を奪う最大の敵はスマホ。
これは断言できる。
「よし、読むぞ!」と本を開いた瞬間にLINEの通知が鳴る。「誰だろう」と思った0.5秒後にはもう脳がスマホに持っていかれている。
テキサス大学の研究によると、スマホが視界に入っているだけで認知能力が低下するらしい。
通知が鳴らなくても、置いてあるだけでアウト。
私の場合、本を読んでいて出てきた言葉が気になって「ちょっと調べるだけ」のつもりでスマホを手に取ったことがある。検索して答えを確認して「よし戻ろう」と思ったんだけど…気づいたらYouTubeのサジェスト動画を30分見ていた。しかもこれが1回きりじゃない。
「字を追っているだけ」になるやつ
ページをめくって、文字を目で追って、ちゃんと読んでいるつもりなのに、ふと気づくと「今の数ページ、何が書いてあったか全然覚えてない…」。
これは「マインドワンダリング(心のさまよい)」と呼ばれる状態。体は読書しているのに、脳が別のモードに入っていて、文字情報を処理していない。目と脳が切り離されたあの感覚。
読書中に別のことが頭に浮かぶ
本を読んでいるはずなのに、「そういえばあれやってないな」「仕事のあの件どうしよう」「PS5の続きやりたいな」みたいなのが勝手に浮かんでくる。
脳は1日に約6万回も思考するらしいので、読書中に意識が飛ぶのは脳が正常に動いている証拠でもある。でも5分おきに飛んでいたら読書は進まない。
そもそも義務感で読んでいる
「教養のために読まなきゃ」「SNSでおすすめされてたから」「誰かに薦められたから」。
こんな理由で手に取った本に集中できないのは当然。脳は「やらされ感」を感じた瞬間、集中モードに入ることを拒否する。
なぜ集中力が続かないのか
スマホに慣れた脳が長文を拒否している
Twitterの140文字、TikTokの数十秒、YouTubeのショート動画。毎日触れている情報は全部短い。
脳には「よく使う回路を強化する」性質がある。だから短い情報を何百回も処理しているうちに、脳が「短い情報を高速処理する」ことに特化していく。その結果、数百ページの長文を読もうとすると脳が「重すぎる」と拒否反応を起こす。
「全部読まなきゃ」がプレッシャーになっている
私はずっと「本は最初から最後まで一字一句逃さず読むもの」だと思っていた。だから300ページの本を前にすると、読み始める前から気が重かった。
しかも少しでも理解できない部分があると「ちゃんと読めてない、最初からやり直し」と自分を追い込んでしまう。これが集中力をさらに消耗させる悪循環。
目的が曖昧だと脳は集中できない
「とりあえず何か読もう」で本を開くと、脳はどこに注意を向けていいか分からない。結果「字を追っているだけ」の状態に陥る。
試して失敗したこと【正直に書く】
ここからは、私が実際に試してみて「これは違ったな」と思ったことを書く。全部実体験。
カフェ読書:集中はできた。でもそれだけ
「環境を変えると集中力が上がる」というアドバイスを信じて、カフェで読書を試した。
結果、集中力は確実に上がった。 周りの目があるから適度な緊張感があって、自宅のダラダラした空気とは全然違う。これは本当。
ただ、読むスピードは変わらなかった。集中できたからといって、速く読めるわけではない。まあこれは樺沢紫苑先生の「速読は無意味、深読しろ」という教えを知ってからは読むスピードはあまり気にしないことにした。
あと「コーヒー1杯で長時間居座るのは申し訳ない」という気持ちが頭の片隅にあって、完全にはリラックスできなかった。
カフェ読書は悪くない。でもこれだけで根本的に変わるわけではなかった。
15分読書法:初心者には逆効果
「15分読書して15分休憩する」という方法を試した。集中力が切れる前にリセットをかける、という理屈。
やってみたら逆効果だった。
まず、集中して読んでいるときの15分は意外と早い。やっと本の世界に入り込めたかなというところで「ピピピッ」とタイマーが鳴る。いいところで中断させられるあのイラッとする感覚。しかも毎回タイマーをセットするのも地味に面倒くさい。
そして15分休憩がクセモノ。15分も休んだらスマホに手を出してしまい、脳のリソースを余計なものに使ってしまった。あれは後悔しかない。正直、休憩は5分で十分だった。
この方法は、ある程度読書に慣れた人が集中力を「管理する」ためのテクニックだと思う。10分で限界の初心者には合わなかった。
スマホを別の部屋に隔離:新たな不安が生まれた
「スマホが邪魔なら物理的に遠ざければいい」。シンプルな発想で試してみた。
確かにスマホをいじる時間はゼロになった。でも予想外の問題が発生した。
「もし妻から緊急の連絡があったらどうしよう」「職場で何かトラブルがあったら?」
この「連絡が取れない不安」がじわじわ頭に広がって、集中できなかった。スマホが原因で集中できなかったのが、今度はスマホがないことで集中できなくなるという皮肉。
完全遮断は必ずしも正解じゃないということを学んだ。
最終的にたどり着いた方法
いろいろ試して失敗して、最終的にたどり着いたのはもっとシンプルなことだった。
一番効いたこと:本を常に手の届くところに置く
これが一番大きい。
今読みたい本を2冊選んで、机の見える位置に置いておく。外出するときはその2冊をカバンに入れて持ち歩く。
たったこれだけ。でもこれで読書量は確実に変わった。
なぜ2冊か。1冊だけだと飽きたときに逃げ場がない。でも2冊あると「ちょっとこっち読もう」と気分転換になって、新鮮な気持ちで読み続けられる。かといって3冊になると、今の私のレベルだと内容がごちゃごちゃになって頭の中が整理できない。2冊がちょうどいい。
ポイントは「目に入る場所に置く」ということ。カバンの奥底にしまい込んだら意味がない。机の上、目に見える位置。これで「あ、読もうかな」と手が伸びる回数が劇的に増えた。
隙間時間に10分ずつ読む
2時間ぶっ通しで読もうとするから挫折する。
私が今やっているのは、隙間時間に10分ずつ読むこと。
オフの日なら、電車での移動中に10分。カフェでコーヒー飲みながら20分。公園のベンチで10分。仕事の日は、こまめな休憩時間のたびにカバンから本を出して読む。
1回あたりは10分〜30分程度。でもこれを1日のうちに何回か繰り返すと、トータルの読書量はかなりのものになる。
大事なのは「まとまった時間を確保しなきゃ」という思い込みを捨てること。10分あれば本は読める。その10分が1日に3回あれば30分。5回あれば50分。「2時間ぶっ通し」より「10分×数回」の方が、実は読書量は多くなる。
完璧主義を少しずつ手放す
正直に言うと、これはまだ実践中。完璧主義だった人間がいきなり変われるわけがないので。
でも少しずつ変わってきている。
以前は「最初から最後まで一字一句読まなきゃもったいない」と思っていた。今は、読んでいて「この辺はさらっと流してもいいな」という部分が分かるようになってきた。そういうところは軽く読んで先に進む。
全部を完璧に理解しなくても、1冊の中から自分に刺さる部分が何箇所かあれば、それだけで十分に価値がある。もっと慣れたら、もう少し効率的に読めるようになりそうな気がしている。
もう一つの武器:紙の本×Audibleの二刀流
3つの方法とは別に、最近すごく良いと思っているのが紙の本とAudibleを同時に使う方法。
Audibleには2年前から入っていて、最近は積極的に使うようになった。使う場面は主に2つ。寝る前にベッドで横になって聴くのと、電車での移動中。
で、特に効果を感じているのが二刀流。持っている紙の本にAudibleで同じタイトルがあったら、必ず合わせて読むようにしている。目で文字を追いながら、耳からもナレーターの声が入ってくる。
これは理解度と読むスピードが格段に上がる。実感としてはっきり分かる。目だけで読んでいるときとは、情報の入り方が全然違う。
ただし注意点として、Audibleを使ったから集中力が伸びたわけではない。集中力の改善は、さっき書いた「本を身近に置く」「隙間時間に読む」「完璧主義を手放す」の3つがメイン。Audibleはあくまで読書の幅を広げてくれる補助的なツールという位置づけ。
まとめ
読書の集中力が続かないからといって、2時間ぶっ通しで読めるようになる必要はない。
私がやったのは3つだけ。
- 今読みたい2冊を、常に手の届くところに置く
- 隙間時間に10分ずつ読む
- 完璧主義を少しずつ手放す(まだ実践中)
全部シンプルなこと。でもこれで読書量は確実に変わった。
2時間の集中じゃなくて、10分の積み重ね。その方がずっと現実的だし、続けやすい。
まずは明日、読みたい本を2冊選んで机の上に置いてみてほしい。それだけで何かが変わり始めるから。


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