読書しても頭に入らない人へ|「字を追ってるだけ」は普通です
「本を読んでいたはずなのに、何が書いてあったか全然覚えてない…」
これ、私にもしょっちゅう起きる。
本の字を頭で読んではいるのに、ふと立ち止まって「今のところ、なんて書いてあったっけ?」と思い返しても、何も出てこない。目は確かに文字の上を動いていたのに、脳が何も受け取っていない。あの不思議な感覚。
最初は「なんで読んでるのに覚えてないんだろう」とただ困っていた。でも調べていくうちに分かったことがある。これは能力の問題じゃなくて、「読み方」の問題だった。
この記事では、本を読んでも頭に入らない原因と、私が実際に効果を感じている対処法を正直に書いていく。
「字を追ってるだけ」は誰にでも起きる
知恵袋を見たら同じ悩みだらけだった
「読書 頭に入らない」で知恵袋を検索してみてほしい。驚くほど出てくる。
「本を読んでいるのに、まったく内容が頭に入りません。同じページを何度読んでも理解できません」
「小説を読んでいるのですが、文字を目で追っているだけで場面がイメージできません」
「ビジネス書を3冊読んだのに、内容をほとんど覚えていません。読書って意味あるんでしょうか?」
年齢も性別もバラバラ。学生から社会人まで、みんな同じことで悩んでいる。
はっきり言って、読書中に内容が頭に入らないのはものすごく「普通」のこと。あなただけじゃない。
私の場合はこんな感じ
私もこの「字を追ってるだけ」状態は日常的に起きる。
本を読んでいて、ページをめくって、ちゃんと読んでいるつもりなのに、ふと気づくと「あれ、今の数ページ、何が書いてあったっけ」と何も出てこない。
だいたいそういうときは、なんとなく上の空になっている。仕事のこと、やらなきゃいけないこと、「そういえばあれやってないな」——余計なことが頭の中に割り込んできて、目の前の本に意識が向いていない。
これは脳科学で「マインドワンダリング(心のさまよい)」と呼ばれている現象で、人間の脳は1日に約6万回も思考するらしい。読書中に意識が飛ぶのは、脳が正常に動いている証拠でもある。
とはいえ、数ページ読んで何も覚えてないのは普通に困る。
頭に入らない原因は「能力」じゃなくて「環境と読み方」
「自分の頭が悪いんじゃないか」と思うかもしれないけど、そうじゃない。原因はもっと具体的なところにある。
スマホに慣れた脳は、長文を処理しにくくなっている
普段触れている情報を考えてみてほしい。Twitterの140文字。TikTokの数十秒。LINEの短文。YouTubeのショート動画。全部、短い。
脳には「よく使う回路を強化する」性質がある。短い情報を毎日何百回も処理しているうちに、脳がそっちに最適化されていく。その結果、数百ページの長文をじっくり読むことに脳が対応しにくくなる。
自分がこれに当てはまっているかと聞かれると、正直よく分からない。スマホは使うけど依存しているとまでは思っていない。ただ、短い情報に脳が慣れている可能性はあるかもしれない。
疲れた状態で読んでも、そりゃ頭に入らない
これは間違いなくある。
私は夜勤のある仕事をしているんだけど、夜勤明けに本を読もうとしても眠気が勝ってまったく集中できない。文字を追っているだけで何も処理されていない。あれは読書をしているんじゃなくて、ただページを眺めているだけ。
精神科医の樺沢紫苑先生も言っていた。1日の終わりに何か勉強しても効率が悪い。だったら早く寝て、翌朝の脳がフレッシュな状態でやった方がずっと良い、と。
要するに、疲れた脳で読書しても「字を追ってるだけ」になるのは当然。集中力の問題じゃなくて、タイミングの問題。
目的がぼんやりしていると、脳はサボる
「とりあえず読もう」で本を開くと、脳はどの情報をキャッチすればいいか分からない。結果、全部スルーしてしまう。
私の場合、本を選ぶときには「この本で悩みが解決できるかも」とか「自分にない知識を得たい」という気持ちがある。でもそれをはっきり言語化してから読み始めたことはなかった。ぼんやり頭の中にある程度。
この「ぼんやり」が、たぶん良くない。(これは後で書く。)
流し読みモードに入ってしまう
すぐに答えがほしいとき、余計なところをほとんど飛ばしてしまうことがある。
スマホでニュースを読むときと同じ感覚——見出しだけ目を通して、重要そうなところだけ拾って次に進む。本でこれをやると、当然ながら後から何も覚えていない。
私が実際にやっている「頭に入る読み方」
ここからは、実際にやっていることと、これからやりたいと思っていることを分けて書く。全部を一気にやる必要はない。
線を引いて、余白に一言メモを書く
今の私にとって、一番効いている方法がこれ。
本を読んでいて「おっ」と思った箇所があったら、そこに線を引く。そして余白に自分が感じたこと、思ったことを一言だけ書き込む。「面白い」「これ使えそう」「本当か?」——なんでもいい。
樺沢先生が「汚読(おどく)」と呼んでいる読み方で、本にどんどん書き込んで”汚く”していくスタイル。これ自体がアウトプットになる。
実感として、何もしないでただ読んだのと、手を動かして何かを書いたときでは、記憶の残り方がぜんぜん違う。
書き込んだ本は、後から見返すと「あ、こんなこと思ってたのか」と自分の思考の跡が残っている。ただ読んだだけの本は、ページを開いても何も思い出せない。
そもそも、読んだだけで何もしないと本当に忘れる。読書脳にも書いてあったけど、「アウトプットしなければ、どんな人でも忘れる」。1週間以内に3回アウトプットすると記憶に定着するらしい。
だからメモでもなんでもいい。何かしらアクションを起こすこと。これは絶対にやったほうがいい。
紙の本+Audibleの「二刀流」
紙の本を読みながら、Audibleで同じ本を同時に聴く方法。「頭に入らない」問題にもかなり効く。
具体的な話をすると、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」という本がある。自分にはけっこう難しい内容で、紙だけで読んでいたときは正直「字を追ってるだけ」の時間が長かった。
でもAudibleで聴きながら読んだら、かなり楽になった。目で文字を追いながら耳からもナレーターの声が入ってくるので、流し読みモードに入りにくい。ナレーターがペースメーカーになってくれる感覚がある。
二刀流にすると、だいたいどの本でも理解度とスピードが上がる実感がある。特に難しい内容の本ほど効果を感じる。
隙間時間に10分ずつ読む
2時間ぶっ通しで読もうとするから「字を追ってるだけ」になる。
隙間時間に10分、15分で読むのは、意外と集中できて頭に入る感覚がある。短い時間だからこそ「この10分で少しでも進めよう」と意識が集中するのかもしれない。
読んだ内容を誰かに話す
読んだ本の内容を妻に話すことがある。全部じゃなくて、妻にも役に立ちそうな内容を共有する感じ。
たとえば、さっき出てきた「複利で伸びる1つの習慣」を読んだとき。「小さな行動の積み重ねが、1年後には複利の効果で何倍もの成長につながるんだって」——こういう話を妻にした。
で、気づいたことがある。人に話した内容って、かなり記憶に残る。 自分の言葉で組み立て直す過程で、頭の中が整理されるんだと思う。これも立派なアウトプット。
これからやりたいこと:読む前に「目的」を1行書く
これはまだやっていない。でも効果がありそうだと思っている。
今の私は「この本から何を学びたいか」がぼんやり頭にある状態で読み始めている。それを読む前に1行だけメモに書き出してから読み始めたら、脳のアンテナが立って必要な情報をキャッチしやすくなるんじゃないかと思う。
近いうちに試してみるつもり。
まとめ
本を読んでも頭に入らないのは、能力の問題じゃない。
これは本を読むことに慣れていない人が必ず陥る悩みだと思っている。私もそうだった。
大事なのは、焦らずじっくりゆっくり読むこと。短い文脈ごとにかみ砕いて、理解してから次に進む。樺沢先生の言う「深読(しんどく)」——速く読む必要なんかない。ゆっくり深く読めばいい。
そして読んだら、何かしらアウトプットする。線を引く。一言メモを書く。誰かに話す。何でもいい。ただ読んで終わりにしないこと。 これだけで、頭に残る量がぜんぜん変わる。
今の私のペースは相変わらず週に半冊くらい。速い人からしたら遅いだろうけど、以前の「3ページ読んで何も覚えてない」状態に比べたら、確実に前に進んでいる。
やめなければ、それでいい。


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